他業界からの転職事情、状況
他業界からレコード会社に転職する方たちは、
その幅も数も近年、増加しています。
音楽業界に近い、マスコミ業界、広告代理店からの転職者は、
もともと多かったようですが、
音楽業界のビジネスモデルの変化等の影響もあり、
それ以外の他業界からも受け入れの幅は広がってきているようです。
CDが売れなくなったと言われて久しい音楽業界ですが、
それにとって代わると思われていた音楽配信も、
近年の無料の動画サイトの台頭等により、その売上は思わしくない状況です。
大手レコード会社は、従来のビジネスモデルに囚われず、
新しいビジネスモデルを日々模索し、
様々な企業とのアライアンスも積極的に行っています。
その為、異業種ならではの経験や実績、人脈が期待され、
採用に至るケースも少なくないのです。
近年では、
レコード会社の基本的な機能である音楽制作や宣伝を担当する部署だけでなく、
アーティストのマネージメント、映像制作、ファンクラブ運営、
マーチャンダイジング(グッズの企画制作)、ライブビジネスなど、
エンタテインメントに関わる総合的な機能を拡充する傾向にあります。
大手レコード会社が求める人材は、
今後、ますます多様化していく可能性があるとも言えるでしょう。
音楽業界内から音楽業界内他社への転職
様々な業界からの出身者を受け入れている大手レコード会社ですが、
その一方で、最も多いケースのひとつが同じ業界からの転職でしょう。
実際に、現在レコード会社で働いている方たちの多くが、
同業他社やその関連会社からの転職者です。
レコード会社の勤務時間は、早朝から深夜にまで及ぶ事も多くあり、
休日がとりにくい面があるかも知れません。
何せ、正解のない仕事をしているので、
みな、アウトプットのクオリティをとことん追求したいのです。
それに、音楽・芸能業界特有の社風や文化もあります。
チャラ過ぎるのとか(笑)。
不条理な世界とか(笑)。
そういう事情を考慮のうえ、
覚悟しておいてほしいという会社側の事情もあります。
採用する企業側にとって、
採用した社員がすぐに退社してしまう事はリスクですので、
同じ業界での経験があり、
独特の空気感を知っている人材を採用する事は、
合理的とも言えるでしょう。
異業種から音楽業界へ転職を考えるのなら、
まずは人材紹介会社へ登録してから
情報収集+面接をするのが一番の近道であることは間違いありません。
音楽業界への転職といえば、
やはり、「マスメディアン」が有名です。
未登録の方は、確実に登録しておくことをおススメします。
事実、私の場合もマスメディアンにお世話になったクチなので。
音楽業界外への転職する場合
レコード会社から転職する方たちの多くは、
よりよい給与待遇や労働環境を求めて、
音楽業界と近い業界(芸能、マスコミ、広告)や、
人脈を生かして自分自身の取引先企業へ転職するケースが多いようです。
全くの異業種へ転職するケースは、珍しいと言えるでしょう。
特に、音楽制作に関わる仕事は、職人的なスキルが求められる面もあり、
全く異業種への転職は、年齢を重ねるごとに難しくなってきます。
また、レコード会社では様々な人たちとの出会いも多い為、
培った人脈と経験を生かして独立をする人も少なくありません。
音楽制作会社、芸能事務所、アパレル事業、飲食業、
フリーランスとしてタレントキャスティングやイベントプロデュース等、
これまでの経験を生かして、新しいチャレンジをする方たちが多くいるのも、
この業界の特徴と言えるかもしれません。